計算できない恋がある

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授業中に居眠りした罰として先生に頼まれた雑用は早々に飽きた。 教室の机を3台くっつけた上に5ページ分のプリントの束を並べて、一枚ずつ取ってホッチキスで留める。 ふぁ…と欠伸を噛み殺すと、雑用を手伝ってくれている彼氏の一樹(かずき)がそんな私を見かねて「休憩するか。飲み物買ってくる」と言って教室を出て行った。 雑用を手伝ってくれているだけでもありがたいのに、なんて出来た彼氏なんだろう。
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