計算できない恋がある

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いつもの週末みたいに出かけていると「涼?」と呼ばれて振り向いた。 声の主は佐奈で、一樹も一緒にいる。 「佐奈!一樹」 「結婚式以来だね。その節はありがとう」 「彼女?」 爽やかに笑う一樹がチラッと俺の隣にいる夏澄を見た。 「そうだよ。会社の後輩で、彼女の夏澄」 「初めまして。大崎(おおさき)夏澄です」 「初めまして皆藤(かいとう)佐奈です!こっちは夫の一樹」 「佐奈は中高一緒で、一樹は高校の同級生だったんだ」 「じゃあまた新居にでも彼女と遊びに来てよ」 「おう、じゃあまたな」 軽く挨拶を交わして二人と別れた。
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