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思えばそれから夏澄の様子がおかしい。
買い物をして俺の家に着いて「よし、餃子作るか」と言っても「うん」で会話が終わってしまう。
元気がないと言うか口数が少ない。
彼女の買い物に付き合った後、カフェでお茶しながら「今日の夜ご飯何にする?」と相談していた時は「餃子作ろう!」と楽しそうに話していたのに。
そのうち機嫌も直るかと思ったけど、一向に変わらなかった。
「何かあった?さっきまで普通だったじゃん」
「…あの日、寝言で佐奈って言ってた。あの人のこと好きだったの?」
確かに佐奈のことが好きだったのは事実だけど、まさか寝言まで言っているとは…。
それより何よりいつも強気な夏澄の初めて見る涙に動揺した。
ずっと俺が佐奈のことを好きなのかとかそんなことを考えながら何ヶ月も付き合ってきたのかと思うと胸が痛む。
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