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「俺知ってるよ。佐奈がホントは離れるのが不安で不安で仕方なくてそうやって強がってること」
「そんなんじゃないもん」
「まぁ気長に待っててよ。4年なんて意外とあっという間だって、ってまだ受かっても上京してもないけどな」
私の頭を撫でながら、そうやって何でもないことみたいに離れても自分はまったく平気だって言うみたいに笑う彼が憎い。
本当は行かないでほしい。
でも彼の人生は彼のもので、私のワガママで縛ってしまうわけにはいかなかった。
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