寂しさから求めたモノ

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確かに男に興味がなかったから、そういうことにも興味がなく、知識も乏しいかもしれない。それでも、妊娠するにはセックスが必要という常識くらい知っている。 大威張りできるほどではないが、これでも普通の常識は知っているれっきとした大人だ。 でも、今秋絵が言ったことは、理解出来なかった。 「えっ?セックスすれば妊娠するんでしょ?1回やればいいんでしょ?」 「小夏……頭が痛くなるわ。まず、小夏の排卵期はいつ?」 「はいらんき?あー、排卵の時期ねー。考えたことなかったけど、生理の日から計算すればいいのよね?えっと、ちょっと待ってね。計算は得意よ」 私はスマホを取り出した。ここにちゃんと月のものが来た日はメモしてある。 「計算は得意だからって……そういうことじゃなくて」 なぜか秋絵は呆れ顔だ。計算が得意なことが悪いというのか? 前回の生理の日を見たついでに、計算方法を検索する。 「わっ、秋絵!便利なアプリが出てきた。ちょっと、見て、見て!」
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