寂しさから求めたモノ

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未知な世界を知ることにワクワクしてきた。何だか楽しいな。こんなにワクワクする感覚は、ものすごく久しぶりで、楽しくなる。 「小夏が楽しそうなのは、良いことだけど、そう簡単に妊娠はしないものよ」 「ええっ!そうなの?」 「小夏は頭がいいくせに、そういうところは子供よね。今時の中学生のほうがもっと詳しいわよ」 興味がなかったから、そういうことには秋絵のいう通り、無知だ。でも、興味を持ったら、私はとことん調べる人間。 今から知っても決して遅くはないはず。『妊娠 排卵期』と入力して検索してみた。 ふむふむ……。本当にうまくいかないものかもしれない。だから、不妊で悩む人がいる。 安易に考えてはいけないな。でも、子供が欲しい。 人に何と言われようが、私は妊娠するようにまず良質な男を探す。 「頭が良くて、顔の良い男はどこにいるかなー。どこを探そう」 「そんなバカなことを真剣に悩むのはやめなさい」 一人っ子の私にとって、秋絵は良き友だちだけど、姉のようでもある。私が悩むと適切なアドバイスをくれるから頼りになる。
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