月を臨んで(あとがき)

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月を臨んで(あとがき)

 ここまでお読み頂いた皆様、誠にありがとうございます。 皆様から頂いた沢山のご支援により、なんとか完結までこぎつけることができました。   自作を最後まで書ききることができたのは、初めてのことです。 今まではいつも途中で挫折してしまっていました。そんな私がこうして書ききることができたのは、一重に読んでくださる方のおかげです。  この作品がどなたかの心に少でも届いたのであれば、それ以上のことはありません。  今後も誤字脱字等の修正を行うことがありますので、ご注意下さい。                          2020.2.17 文月臨 *この先は作者によるほぼ雑談です。作品についての雑談ですが、読まずとも差し支えは全くございませんので、ご興味のある方は是非御覧ください。 ー月を臨んでー  はじめまして。文月臨と申します。  この月を臨んで、は、カッコつけたタイトルをつけてしまいましたが、ただの後書きです。もし番外編かな?と期待された方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。 ここで、なーんだじゃあ読むのやーめた、と思った方、せっかくここまで読んだのですから、是非!最後までお付き合いください!   !この先ネタバレですのでご注意下さい!  この話では、御桜ちゃんが事故に遭ってしまいます。こんなホイホイ交通事故なんて起きるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。本当にこういった事故というのは、突然に起こるものなのです。  私がまだ小学生だった頃、いつも一緒にいた友人がある日突然学校に来なくなり、数日後に担任の先生から彼女が交通事故に遭っていたことを聞きました。幸いにも一命は取り留めましたが、左足には傷痕が残りました。 御桜ちゃんのように歩けなくなったりはしませんでしたが、その後の苦労を側で目の当たりにして、とても胸が痛んだのを覚えています。あ、ちなみにその子とはまだまだ仲がいいですよ。 松葉杖が取れてもしばらくはうまく歩けませんでしたし、走ったりするのにはもっと時間がかかっていました。傷口は日光に当ててはならず、しょっちゅうむくんだり、痛んだりを繰り返していました。遊びたい盛りの頃で、スケートやプールに誘っても一緒に行くことは叶いませんでした。誘った私も大概無神経でしたね。無知だったとはいえ、今になって反省しています。  というように、交通事故というのは案外身近に潜んでいるかもしれまん。人事ではないのです。戒めもこめてこのような展開を選びました。  この作品を書きはじめたきっかけについて少し話しをさせて下さい。 この作品は、女の子が女の子であるが故に恋心を認めることができないというお話です。 今思い返すと、もっと詰め込みたいことがあったように思いますが、割とコンパクトにまとまってくれたので、これはこれでよかったかなと思っています。  恋愛に苦しむ、というお話はよく目にしますが、恋愛だと認められなくて苦しむ、ということもあるのだと、どうしても言いたくなったのです。 誰に? うーん、全世界かな? なんてのは見栄で、読んでくださった方に少しでも伝われば良いと思って書きました。 実を言うと、はじめは私によく恋愛相談をしてくれる友人にちょっとムキになって言いたくなっただけなんですがね。ですが、物語を書くにあたってプロットをたてているうちに、全世界の人々に伝えたいと考えるようになりました。  別に難しいことを考える必要はありません。ただこの話を読んで、天ちゃんの気持ちに共感してくださればそれでいいのです。  ここまでおつき合いくださった全ての方に、感謝感激雨霰でございます。もっと軽いノリでこの後書きは書こうと思っていたのに、なんだか重い感じになってしまいました…。 こんなどうしようもない者ですが、これからも応援して頂ければ幸いです。 それではご機嫌よう。また次作でお会いしましょう。
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