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あぁ、二人に会える…。 と、思ったんだ。 事実、風が体を引っ張り上げるように駆け抜けて、立ち眩みもして、これはもう現世とお別れだと。 でも、何でか畳に倒れたまま、指一本動かせないでいる。 いや、空気な私は動かす体もないんだけど。 ただ、動けない。月明かりの差し込む窓際の色褪せた畳の上から。
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