日記のようなもの

皆様へ

　初めまして。
　この日記を書いていた者の弟です。
　兄がこのような物を書いていたとは知らず、連絡が遅くなりました。
　結論から申しますと、兄は刺されて重傷を負い、暫く生死の境をさまよっておりました。兄の叫び声を聞いた隣人の方が飛び足してきて、すぐに救急車を呼んでくれたおかげで、一命をとりとめました。近くに救急病院があって良かった。でも、まだ寝たきりの状態が続いております。お喋りの方は出来まして、うるさい限りです。こういう事を言えるのも、生きていればこそですね。
　兄からこの日記に現状だけ書いて皆に連絡してほしい、と頼まれました。随分気にしていたようです。本来であればつぶさにご説明差し上げたいところなのですが、まだ犯人が捕まっていないため、詳しく書くことはできないのです。
　後でもしダメだと言われたら、この文面も消すかもしれません。
　いずれ兄が元気になった暁には、ここで詳しい話をできるかなとも思います。
　それでは、失礼いたします。