19人が本棚に入れています
本棚に追加
そしてヒロキ達は屋上へ出ると、舞ちんと鈴が対立して向かいあった。
ヒロキは二人の丁度中間に立って、事の成り行きを見守る。
「舞ちんと鈴ちゃんでヒロキの元へ猛ダッシュするの!先に抱き着いた女子がヒロキを手にする!鈴ちゃん、それで良い?」
「分かった!!」
二人が真剣な表情を見せる中、ヒロキは素敵な女子に抱き着かれる事に興奮していた。心臓高鳴りが彼の耳元へ響く。
「それじゃあ、ヒロキ君が合図して!」
公正を期す為にヒロキがスタートを告げる事に決まった。ヒロキは言われるがまま頷く。
「これはこれで、面白いかも!見ものだね!」
ラブは予想外の展開に上から高みの見物を楽しむ。
「スタート!」
ヒロキの掛け声と共に、白石舞と広瀬鈴は好スタートを切った!!
ヒロキはラブノートを抱きながら、二人の感触を待つ。
足の速さでは鈴の方が有利だったが、舞ちんのストライド(歩幅)も大きくお互い引けの取らないスピードでヒロキに迫る!!
次の瞬間!!
二人のタックルがヒロキを見事に捉えた!!
ヒロキは強い衝撃を受けると二人と倒れこみ、反動でラブノートを空中へ放り投げてしまった!!
「ラブノートが落ちる!?」
ラブノートが屋上から校庭の地面へ落ちていくと、ラブは奪還を逃すべく追いかけた!!
最初のコメントを投稿しよう!