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「誰なんですか!?勝手に人の部屋に上がり込んで!!」
ヒロキは後退りしながら、メガネを直す。
「私はそのノートの持ち主、キューピットなの!!探してて、あなたが持ち帰っちゃうから、ついて来た訳。あなたがそのノートを返してくれたら、バイバイする!」
ヒロキはキューピットと聞いて、高笑いをしてノートを手に持った。
「君がホントにキューピットなら、何か証拠を見せてくれます?」
「良いわ、とりあえず羽根を広げるから見てて!!一応、天使だし」
女の子は少し力むと、背中から大きな羽根を広げた!!白いまさに天使の様な翼を。
その様子にヒロキは驚くと、思わず拍手を連発する!!
「おおお!素晴らしい!!ホントに天使だ!!キューピットて恋の神様なんですか?」
「そうだよー!私達は男女の愛を結んで、人口を増やすのに努力してるの!!かたや、死神達は人口を減らす方に頑張ってるみたいだけど」
ヒロキは興味深く女の子に視線を送ると、メガネを直した。
「そんな事が実際起きてたなんて、凄いですね〜!いやぁぁ、凄い!素晴らしい!!」
「とりあえず納得してくれた!?話しが分かったのなら、ノートを返して!!」
キューピットの要求に、ヒロキは考える人のポーズを取った。
"これは、大チャンスだ!!目の前の天使がまず可愛い!!そして、このノートに書いてある事が本当なら、バラ色の人生がこれから先に待っている!!"
「何考えてるの?」
「いやぁぁぁ、ハハハッ!!もう少しノートを返すの後でも良いですか?」
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