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翌日、新学期が始まり、ヒロキは地元の高校に登校していた。
長い夏休みも終わり、学校生活がまた始まる事にヒロキは憂うつだった。
ただ今回はいつもと一味違う。
可愛い天使と一緒の登校なのである。
どうやらラブの姿が見えるのは、ヒロキだけのようだった。
「ラブはずっと俺に、つきまとう事になるのか?」
「ヒロキが契約を破棄して、ラブノートを返してくれるまでずっとついてなきゃならないの!嫌だったらノートを返して!」
ラブは迷惑を被ってるのは、むしろ自分の方だと言わんばかりにヒロキに訴えた。
「いやいやいや、それはもうちょっと様子を見てからで!」
ヒロキはラブノートの結果を知るまでは、あくまで手放す気は無い。
「なんだか、曖昧だな〜」
天使は空中を浮かびながら、冴えない男子を見下ろしていた。
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