上流斗羅満(うるとらみつる)

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自分の身に危機が迫ると、変身するのだった。 「ちょっとお兄さん、お店の前で着替えないでくれる!?邪魔だから少し離れて。て…何しようとしてるの!?」 満はウルトラマンのコスプレをすると、背中のチャックを左手で引っ張った。 が、しかし、左手がある高さまで来ると上がらず、チャックを完全に閉める事が出来なかった。 「ジュワッ!ジュワッ!」 「えっ、何!?チャック?」 美実は満のジェスチャーに気付くと、彼の側まで行き、背中のチャックを最後まで閉めた。 「これで良いの!?」 「ジュワッ!ジュワッ!」 満は右手の親指を立てて、グッジョブのサインを出す! 「ちょっとお兄さん、大丈夫!?さっきから喋らないし、ジョアッて何?クレープ、1500円でOKなの?」 「ジュワッ!」 「OKで良い!?」 「ジュワッ!ジュワッ!」 ウルトラマンに変身した満は、右手を左右に振るが美実には理解されなかった。 「えっ、2000円で良い!OK!今作るね〜!!」 「ジュワッーー!!」
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