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コタ🦴:作
星がキラキラと煌めいている。
このところ星の数が増えていて、街中でもたくさんの星が輝きを増しているのがよくわかる。
「花火。見に行く・行かない・行く・行かない・行く・行かない・行く・行かない……」
夏芽は妹に行こうといわれ、その行く末を花占いのように花びらを1枚ずつ取って決めることにした。花びらの多い花を妹が持ってきて、妹もその結果を固唾を飲んで見守っていた。
「行く・行かない・行く・行かない……。行く・行かなーーいッ!はい、決まりーーッ」
「えーーッ!何でそんなこというの?」
「わざわざ近くまで行かなくたってここで見られるじゃない」
午後8時。いくつもの星が爆発する瞬間を、姉妹は外で寝転がりながらそのときを待っていた。
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