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湊「で、今日集まった目的は?単に自己紹介するだけじゃないでしょ?」
王「さすが。実はみんなに話さなきゃいけないことがあってね」
セス「つまり、各国に何かしらの異変が生じているから、一先ずウィスタリアの森に突如出現した闇の穴を調査すればいいんだな?」
王の話をまとめるとこういうことらしい。
シャル「誰も近づけないなんて、困ったものね」
ユーリ「きっと著しい魔力が発生して気が乱れるのでしょう。過去文献にも実際、そういった記述はありますし」
エド「どうせそのうち、他の国にも調査に行くハメになんだ。とっとと終わらせようぜ」
湊「闇の穴…」
セラ「…ああ、あれか」
ぽん、と手を打って一人納得するセラフィム。
王「何か知っているのかい?」
セラ「魔力が吸い込まれる穴だ。近づくと、体内の魔力濃度が下がって気分悪くなったり、気絶したり…最悪死ぬ」
ユーリ「それは、魔王の復活が近づいていると言うことですか?」
シャル「もしそれが本当なら…調査も、無理があるんじゃないかしら」
湊「……いや、行ける」
エド「流石にこれは新人には行かせらんねぇな」
セス「だからって、俺たちが行っても近づけないんじゃないかぁ?」
セラ「おそらくこの場で行けるのは…湊と俺ぐらいだな」
エド「無茶苦茶言ってんじゃねえよ!こっちの天使もお前も「エド、落ち着け」
王「まあ、私も使い魔の彼と同じ意見だよ」
ユーリ「ですが陛下。確かに湊さんは陛下のお墨付き。彼の纏う魔力も並みのものではありません。セスの返しを見ていれば確かにできるであろうこともわかります。セスの実力は認めています。でも、それとこれとは別です」
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