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「ごめんねー?ここはね、天界、なんだよね。
つまり、神の空間」
え?なに?死んだの?
あー、そういや、最後に血を見た気がする。
そんな深かったか、あれ。
「んーとー。
君はね、あの世界じゃ、強すぎたんだよ。
だから、君がいても遜色ない世界に
移ってもらわなきゃならなかったんだ。
輪廻に入られると手が出せないからね。
本当はあの時、君は死ぬはずじゃなかったんだよ」
いやいや、強すぎて殺されたとか。笑えん。
「それでねぇ?
君には、機械世界…元居た世界から、魔法世界…言っちゃえばファンタジーの世界だねぇ、うん。
そこに、移ってもらうことにしたんだ。
お詫びと言っては何だけど、君が望むだけのことはできるよ?
自然属性全部とか、特殊属性付加とか、魔法の属性全部使えるようにするとか」
…要するに、もう拒否権はないわけだ。
輪廻から外れたみたいだし。
で、これはファンタジー小説でよく見る展開だな。いろんな本を読んでいてよかった。
まぁ、異世界転生ものがこんな形で役に立つとは思わなかったけど。
それにしても、なんでも、ねぇ。
「理解が早くて助かるよ」
ん?
「勝手に心を読むな!」
今まで、一言も発してないのに成り立っていたことに気付いた。
「あ…
よし、心眼解除したから、普通に会話しよう!」
テンションについていけん…
さっきまでの間延び口調消えてるじゃないか。
「創造、闇、光」
「あれ、それだけでいいの?」
「あと、無限の魔力」
「欲がないねぇ」
いや、三属性は普通より多いもんじゃないのか?
創造だって、特殊属性だし、魔力が無限って実質最強じゃないか。
「知識と設定入れるよ。セラフィーム!」
「そんな大声じゃなくても聞こえるっつーの」
プスッ
いや、注射はないわ。痛くないからいいけど。
「後、これね、絶対必要になるから。
じゃ、適当に落とすけど。異世界生活頑張ってねー」
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