2.異世界生活始めます

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ルイス「エリスちゃーん!ただいまー!」 エリス「あ、おかえりなさい。初めての依頼、どうでした?」 湊「…ルイスに、世話になりっぱなしだった」 エリス「初めは誰でもそうですって!」 ……エリス嬢は、一緒に来ていても、そんなことが言えたのだろうか。隣でルイスも苦笑いしている。 違う葉を採りそうになり、ミミズごときで騒いだからな。都会に住んでいたら、ミミズに遭う機会なんてそうそう無かったんだ。 エリス「じゃあ、依頼報酬、千G入れておきました」 湊「あ、あとこれも、頼めるか?」 そう言って、今朝のドラゴンの鱗を取り出す。 エリス「ファイアドラゴンじゃないですか」 ルイス「え?一体いつ、そんなのと遭遇したの?」 湊「いや、ここに来る前、森で襲われてな…仕方ないから、討った」 エリス「…もしかして、破壊の森を通ったんですか⁉」 湊「ああ」 正確には、通った訳じゃないけど。 エリス「よくあそこでドラゴンと遭遇して無事でしたね」 湊「何かあるのか?」 ルイス「あの森、魔力を吸い取るんだよ。危ないから、破壊の森。 名前からして近づきたくなくなるでしょ? で、どう戦ったら普通に出れたの?」 神、なんてとこに落としてくれてんだ。 湊「いや、普通に刀でだな…あれ?」 創造魔法、使えたぞ? 湊「魔法なら使えたぞ?」 ルイス「嘘でしょ?…いや、あり得るのかも。湊、魔力無限だもん。つまり、吸い取られても欠乏しないんだよ」 あー、そーいうことか。 エリス「まあ、ファイアドラゴン、五万G入れておきますね」 そこに声がかかる。 「ルイスー!飯、食ってくだろ?」 コック帽を被ってるし、多分、酒盛りしてたとこのシェフ。 ルイス「いつものお願い!湊はどうする?」 湊「じゃあ、同じものを」 ルイス「二つお願いねー!」 そうして出てきたのはハンバーグのランチプレート。意外と、子供舌? しかも、デザートにカスタードプリン付き。 一口食べる。 湊「……!」 ルイス「美味しいでしょ?これ」 何故お前が誇らしげなんだ… けど、これは反論の余地の無い美味しさだ。 湊「俺、ここまでうまく作れねーけど」 ルイス「アハハハハ、何言ってんの。 元々オレ、自分で作れないからね? 外食重ならないだけでも万々歳だよ」 湊「それなら、いい」 とりあえず、この味を覚えて帰ろう。 せっかく作るなら、より、喜んでもらいたい。 ルイス「よし、食べ終わったし、行こう!」 湊「…どこへ?」 ルイス「どこって街へ。服とか買い物行かなきゃだし。 和国ってあれでしょ?きもの?とかいう服着てるんでしょ?絶対浮くよ?」 知識を引っ張り出すが…うん、普通に洋服だ。日本と同じような感じ。 ただ、技術は世界全体として地球よりも遅れているが。 湊「そんなことは無い。もしかしてあれか?忍者、侍がまだいると思ってるのか?」 ルイス「いないの⁉」 湊「いないな」 所謂orz状態のルイス。とりあえず、放置。 ぶっちゃけ服なら創造で作れると思うけど、 街、ちゃんと見てみたいし。
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