君世界

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君世界

僕は弱かったよ 君みたいに世界を愛せなかった 僕は泣いたよ 君みたいに強くもなくて脆くてさ この世界が終わればいいなて 君と僕だけになればいいなんて 笑って言える僕を 抱きしめてくれた君が僕の世界でさ 「貴方が生きているから」って 笑いながら抱きしめてくれた 君の声は もう聞こえないよ 聞こえないんだよ 世界を歩いてみても 残るのは残響の声だけ 君の愛が もう見えないよ 見えないはずなんだよ なのに 世界が優しくてさ 僕だけ壊れちゃいそうだよ 君はもう いないの いないんだよ ありふれた奇跡 そんなもんは要らないんだよ ただ ただ君からの ちっぽけな好きがほしくてさ 僕は泣かなかったよ 君が笑ってくれてたからさ そんなに凄いことじゃないよね 笑っちゃうよね でもね 僕の世界は 君で 君の世界でもう満杯なんだよ だから早く 君に渡してあげたいよ 受けとってくれるかな 君の声が 聞こえたよ 聞こえたんだよ ちゃんと世界を愛してよなんて そんな 無責任なこと言わないでよ ちゃんと 君を忘れた世界を愛してるからさ だから 安心してよ もう泣いてもいいんだよ 世界に愛を巻き散らかしてよ 雨としてさ 君がいない もういないんだよね 分かってるよ でもさ 僕の世界は君で 君の世界は僕で 繋がってて欲しいよ 難しいかもだけどさ 僕はちゃんと 笑ってるよ 笑っていられるんだよ 君がさ 笑ってるって知ってるからさ こんな世界で 笑って僕を照らしてくれてるからさ だからね 君にね 言いたいんだ ありがとうって ちゃんと 君に会えたら 言いたいんだ ただいまって
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