喜びの舞

8/9
前へ
/9ページ
次へ
 変な宇宙人は、私のことなどお構い無しにただひたすらに舞い続ける。  しばらく、黒歴史を見せつけられていると、 「え!? なになに!?」 突然、私の体が勝手に動き出し、喜びの舞を踊らされてしまうのだった。 「なんなのこれ! 何で体が勝手に……!」  変な宇宙人の目的はいったい何なのだろう……。さっぱりわかんないよ……。  しばらく続く喜びの舞。いったいいつまで踊らされるんだろうか。かれこれ一時間くらい踊っているような気がする。  私の体力はもう限界を向かえていた。  その時、変な宇宙人は喜びの舞を踊るのをやめる。  すると、私も喜びの舞をやめることになった。体の自由を取り戻したのだ。  私はその場で膝から崩れ落ちた。 『ぴゅるるぃいい!』  その時、突然鳴き出す変な宇宙人。すると次の瞬間、目の前の景色が歪み出し、気付いた時には家の中へと戻されているのだった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加