Encounter and contract

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

Encounter and contract

目の前に広がるのは、赤く燃える 炎の海。 戦争は消えない。 人は暴走すれば、手がつけられなくなってしまう。そんな彼らを止めるにはこうするしかないのだろう。 《キーンコーンカーンコーン》 チャイム.....? 夢か?.....いや、こっちが現実か。 さっきのが夢か。 全く、嫌な夢を見たものだよ。 でも、いつかはあんな日が来るかもしれないな。 俺の正体がバレた時とか.....な そう、この俺、つまり「月奏(るな)」は普通の人間とは違う。 この世界からは嫌われている 「異能力者」というものだ。 ま、別に嫌われてもいいけどな。 「月奏、ホームルーム中だけは起きてろよ」 「.....ま、考えておくよ。飛翔」 こいつは俺の幼なじみの「飛翔(ひかる)」 俺と同じで 「異能力者」だ。 「それより、何の用だ?」 「いや、ホームルーム終わったらやる事は一つだろ.....(汗)」 なんかあったか? 限定販売のアニメグッズ?それとも、ゲームグッズ? 「部活だよ!ぶ・か・つ!」 「あぁ.....部活か。そんなのあったなぁ」 部活だるいんだよなぁ。特にやることない日が多いからサボっても問題ない気がしてくる。 「ほら、早く行くぞ。みんなが待ってる」 「..........うーん」 「来たら、帰りにコーラ買ってやるよ」 「行く」 コーラキタコレ。よかった。昨日、コーラのストック切れたんだよなぁ。 やったぜ、またコーラが飲める。 「あっ、月奏先輩と飛翔先輩。これから部活に行くんですか?」 「おっ、凛音か。一緒に行くか?」 「いいんですか!?行きましょ!」 こいつは、後輩の凛音(いお)。明るくてとにかく元気な奴だ。勉強が大好きで、スポーツもできる 完璧な人だ。 ガラガラ 「こんにちは~」 「俺、月奏、凛音 参上しました!」 「..........」 飛翔(こいつ)は相変わらず変なことを言うな。子供かよ。 いや、子供か。見た目は高校生でも中身は子供か。 「あ、るなちー!やっほー!」 「遅いぞ。これから打ち合わせだと言うのに」 「.....zzzz」 この二人は俺らの先輩である。 女性の方は奏羅(そら)先輩で 男性の方は夜鶴(やかく)先輩だ。 そして、奥のソファーで寝てるのが 柊真こと、まーくん先輩だ。 バイトや家の家事で疲れが多いみたいで寝てることが多い。 「すみません。打ち合わせしましょうか」 ここ..........つまり、俺らの部活は内密に結成された「異能力者」だけが集う部活だ。 「さてと、敵の襲撃場所はこの学校だと言うのが分かった。日時はまだ分からない」 「日時が分からないとなると、なるべく早めに準備しておいた方がいいんですかね?」 「そうだな。日時が分かり次第報告する。 さぁ、打ち合わせはここまで.....次は他の部活の助っ人だよ」 「「「おー!!!」」」 敵の襲撃はいつか分からない.......... 明日かもしれないし、明後日かもしれない...... ましてや、一年後かもしれない。 そう、俺らも思っても見なかった。 まさか、あんな事になるなんて.......... 《続く》
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!