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僕の名前は西井 桜太。
コミュ障、人見知り、内気、上がり症……そんな言葉が当てはまる人間である。この性格のせいで小、中共に友達という友達ができたことがなかった。
その為、休みの日は外へは出ず家でアニメを見たりゲームをしたり……昔はアニメやゲームだけだったけど、少し前から声優さんに夢中。特にさあや(さやたそ)という女性声優を応援していたりする。
唯一家族以外で普通に話すことができる人は、物心がついた頃から一緒にいた幼なじみの坂東 力という男だけだった(力もほとんど家族みたいなもの)。
力は僕と違って気さくでフレンドリーで、男気があってみんなの中心にいるような存在。女の子にももちろんモテモテ。こんな僕にも優しくしてくれる本当にいいやつだ。
そこで僕は、高校入学と共に力に頼んだ。
「僕、変わりたいんだ!」
幸い、高校には僕の知っている人は来ない。来たところで、僕のことを覚えている人なんていないのだから。
小、中は力が隣にいてくれた……だけど、高校から別々。僕を助けてくれる人はいない。
だから僕は変わるんだ。
「おっけー、俺に任せろ桜太! お前を一人前にしてやるから!」
力は僕が変わろうとしている姿勢を全面的に応援してくれた。
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