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その日の私は朝からソワソワしていた。
そして今まさに多忙を極めている。
愛「お皿はこれでいいかなぁ。あ…牛肉はそろそろ出しておいて……後は…」
パタパタとスリッパの音がキッチンに響き渡る。
愛「…うそっ……もうこんな時間?」
その時だった。
時計が正午を示すと同時にインターホンが鳴り響いた。
急いでモニターを見にいくと、そこにはあの人が映っている。
ボタンを押すとその人の声が聞こえた。
対応するとその人はカメラ越しに私に微笑んだ。
『愛梨?』
変わらない微笑みと穏やかな声音――
愛「ん、ちょっと待ってね……今開ける…」
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