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第1章:5回目ですけど!?
目が覚めると知らない草原に立っていた。
見渡す限り他に何も無い大草原だ。……でもこの空気の匂いは知っている、嫌な予感がヒシヒシとしてくる。
「お、お久しぶりです」
真後ろから声がした。話し方に似合わない可愛い声。この声も知っている。
……またか、またなのか
振り返らない俺に対し、遠慮がちに声は続く。
「あ、あの、またユウヒ様のお力が必要になっちゃいまして……」
もう5回目ですけど?
喚ばれすぎなんですけど?
てか、この王国危機に瀕しすぎなんですけど?
「あー!もう!」
「……マジで召喚とか間に合ってますからぁぁぁ!」
こうして俺の5回目な異世界ライフは幕を開けたのだった……
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