行進曲

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 青いローブを着た二人の男――一人は背が高く目付きが鋭いフーガ、もう一人は背が低く丸い目をキョロキョロさせたデュオ――はノックスとバーニアを目で追っていた。 「デュオ、今の見たか?」 「うん、男の子が……龍化していた」  フーガはため息をつく。 「ちょっと立ち寄っただけなのになんだこの街は……。“蛇龍“が潜んでいると言われた次は、龍化する少年なんて……」 「フーガ、どうする?男の子を追うか?そもそも蛇龍の捜査もついでだったけど」  フーガは腕を組んで、ノックスたちの行き先を見つめる。 「蛇龍とも何か関係があるかもしれない。少年を追おう」  フーガとデュオはローブをなびかせ、歩き出す。
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