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「異世界? てか何でアフロ?」
「ああ、ブランコを超高速にハイテンションで揺らしまくってたら何故か時空の歪みが発生しちまってな、異世界に飛ばされちまったんだ」
「なんだそりゃ。てか何でアフロ?」
ピピちゃんの言ってることがちょっと信じられなかったが、鳥籠の中でいなくなったのなら脱出防止の仕掛けを外さずに脱出出来たことに納得がいく。
「オイラはその世界に一年閉じ込められたんだ」
「え!? 一年!? てか何でアフロ!?」
「ん? 何で驚いてんだ?」
「いや、ピピちゃんがいなかったのは今日の朝から夕方くらいまでだったから。てか何でアフロ?」
「え? そうなのか? そうか……向こうの世界は時間の進みが早いんだな。まぁ、早く帰って来られたんなら良かったぜ」
「うん。一年もピピちゃんがいなかったら僕、発狂してるよ。てか何でアフロ?」
「ははは、そこまでオイラのことを大切に思ってくれてるのは嬉しいな。ま、オイラだって拓也のこと大切に思ってるんだぜ?」
「そうなんだ! 嬉しいなぁ。てか何でアフロ?」
「意志疎通が出来るようになったってことはこれからもっとお前との絆を深めていくことが出来るわけだ。ま、これからもオイラと仲良くしてくれよ」
「うん、当然さ。てか何でアフロ?」
こうして、帰ってきたピピちゃん。僕の大切な友達。これからもっともっと沢山の思い出を作っていくんだ。
だから、僕の元からもういなくなったりしないでくれよな?
てか何でアフロ?
【終わり】
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