いなくなったピピちゃん

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 その後の授業も集中することなんて出来なくて、時間はあっという間に過ぎていった。  放課後、僕はその時ある疑問が思い浮かぶ。  そういえば鳥籠の脱出防止の仕掛けって外れてたっけ? ……いや、外れてなかったよな。外れてないのに何で脱出出来たんだ? 外して脱出して元に戻したのか? いや、そんなことする必要あるか?  ピピちゃんの脱走は、ただただ不思議でしかなかった。  帰り道を歩いている時も、僕はピピちゃん探しに必死だった。  ピピちゃんの特徴は、黄色い頭に青い体、体の真ん中には星の形をした模様がある。  その姿をひたすら僕は探し続ける。  だが、こんな広い場所で見つけ出すのは至難の業だった。  やはり、見つかることもなく家に着いてしまった。 「はぁ、僕はこれからどうしたらいいんだ」  友達がいない未来のことを考えると、不安で胸が押し潰されそうだった。  母さんが……母さんがきっと見つけてくれてる。  僕は母さんを信じて家の中へと入って行く。
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