プロローグまたは、妄想の中

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プロローグまたは、妄想の中

《プロローグ》 《プロローグ、第2》 目覚まし時計がなった時僕の一日は始まる。 重い瞼を持ち上げ、目覚まし時計に手を伸ばし、うるさく鳴り響くアラームを消す。睡魔を追い払うために、掛け布団を体から離し、鉛のように重い体を持ち上げ立ち上がる、少し目眩がするが気にせず掛け布団をたたむ。まずは半分に角と角を合わせて折りその次は横から角と角を合わせて半分に折るそしてベットの端っこの方にたたんだ布団を追いやり上に枕を置く、布団がたたみ終わったら、タンスから今日着ていく服を出す。九月の上旬なので残暑が感じられるため、午前中は少し暖かく午後少し肌寒い、そのため暑くもなく寒くもない、少し落ち着いた季節にあった色の服にした。黒スキニーパンツに白いワイシャツその上からブラウンのニットなどだ、それらをタンスから出して服の準備は完了だ、顔を洗うため洗面所に向かう洗面所は寝室から出て左手の方にある。顔を洗い、跳ねてしまっている寝癖を直す、直し終わったら昨日買ったパンを食べる、丸い生地の上にベーコントとコーンが乗せられ上からマヨネーズがかかっている、昨日買ったものなので少し冷たく硬いがトースターで二、三分程焼き直すと出来立てとは言えないが程よく、ベーコンが温まりパンも少し硬かったのがふっくらし直す。それを5分位で口の中に押しやる、その後着替える、着替え終わると丁度出社時間の3時間前だ、僕の働き場は家から約2時間半の場所にあり電車を2回乗り換え通勤している。ちなみに仕事内容はある貴族のご令嬢にあたる方の執事兼側近をしている。 まぁそんな感じで朝の支度は終わりお嬢がいる 場所に向かった 《一人でに動く財布》 お嬢がいるマンションに着くとマンションの中から知った顔が出てきた。赤色のロングの髪、フクロウの様に大きく見開いた二重の目、元気な色をしたピンク色の唇、鼻筋は細長くその鼻には黒縁の眼鏡をかけている、眉毛は形が整っている、身長は平均的で肌は初雪の様に白い確か、祖母がロシア人だった気がする。そして服装はうちの職場は私服でもいい筈なのに何故かメイド服、良くは知らないがかなり人気のコスプレイヤーらしい、仕事はお嬢の午前担当のメイド兼側近だ、見つけたのに声をかけないんだと怒られるのも嫌だこちらに気がついたのか声をかけて来た 「先輩、早くお嬢の所行ってあげて下さい。」 「なんで?」 まだ出社時間まで30分以上もある筈だ、逆に言えば真水こそ退社するには早い時間だ 「なんでって、お嬢いつもと同じで寝ちゃってるんですよ‼️」 「大体そうだろうと予想はついていたけど、真水はなんで早めに退社してるの?」 そう言えば紹介が遅れだがこの子は 《海滝川真水(うみたきがわ・まみず)》やたらと名前に水の要素が含まれている名前の所持者だ。 「えっ〜とですねぇ〜」 下を向いて目を右にフラフラ左にフラフラさせている。言い訳を考えているのだろう そして僕の顔を伺うように言った。 「私の好きな声優さんが歌うライブが二駅先であるんです。12時半から始まるので30分位早く退社させてもらう許可を得たんです」 まぁお嬢に許可も貰っているようだし、一応心配はしているようなので怒る気にはならないがこの子は社会人としてどうなんだろう、 「まぁいいや、今度からはこう言ったことがあるなら僕にも言えよ、そしたら時間早めに来てやるから」 「はぁ〜い」と嬉しいそうな声で返事をした、 真水と別れマンションの中に入る。マンションに入ると真正面にエレベーターがあり、お嬢の部屋がある45階まで行く。お嬢の部屋は098号室で45階まで上がりエレベーターから降りると右手の方にある、098号室の前まで行きお嬢に貰った鍵を使い上と下にある鍵穴に差し込み開けるそしてもう一つの鍵である静脈認証をするため、親指を認証する場所に押し当てる。「ガチャ」っとドアが開く音がする、ドアを押し部屋の中に入るとお嬢はいつものように膝の上に本を置き、背中をピンっと張り頭だけを前に後ろにと前後させ、時折勢いよく前や後ろに倒れていき元あった位置に戻る。そしてまた前に後ろにと前後させおている。 僕が出社する時間はお嬢にとって朝から読んでいた本が丁度読み終わり、お昼ご飯を食べ終えた直後だ つまり睡魔が襲ってくる時間帯、お嬢は睡魔に襲われるがまま、抗おうともせずに寝てしまったのだ。 なので僕の仕事はいつもお嬢を起こすことから始まる。
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