プロローグまたは、妄想の中

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グチを言うのを辞め、泣き疲れたのか、泣くのを辞めたが、目の下が真っ赤に染まっている。本当に悪い事をしてしまった、と思う 「あの、ごめんなさい」 と潔く謝る(ん、潔く?ってなんだっけ)とも思ったが、まぁ細かいことは置いといて、一応、謝った 「で❗️、私の、体型を盛りすぎたって言うのは、どう言うことなのかなぁ?」 あからさまに怒っている、もう怒るのを隠す気も、気力も無いのだろう、今の部長は、多分めんどくさい、 「エッート、ですねっ」 と少々はぐらかしながらも、頭の中をフル回転に使い考える、テストの結果で学年で、丁度ぴったり半分にいる人間が、いくら頭をフル回転させた所で考える事ができることは決まっているが、何通りかは、思いついた。まぁその内容は、本当にクソみたいなものしかなかった。《冗談のつもりで言った》と事実を伝える、《悪い方を盛りすぎた》と少し、苦しい言い訳を言う、《他の話題に切り替える》、俺の小説は書き終わったので、文芸部の部室に行きましょうと話をそらすなどの方法を使う。 「まさかとは思うけど、冗談とか言わないよね」 と目を光らせ歪な笑みを浮かべている。 「まさか、っ」 まぁ、そのまさかではあるのだが、これで、冗談なんて言ったら、ニトログリセリンに衝撃を伝えるようなものだと思いやめた。それですら、自分に対する言い訳である、とは言え、やはり三つのうちの一つの退路である、一つを失ったのは、痛い 「まぁ、部長そんな事は気にせずに部室行きましょう。俺の本も書き終わったんで、後はコピー会社に渡して、コピーして文化祭で配布すれば、終わりですよ、」 と取って貼り付けた様な、笑みを浮かべ、言うと、「私にとっては、そんな事、じゃないんだよねっ ほら、話題変えずになんで言ったのか言おうね」 拡散した、まぁちょっと前から確信はしていたが、マジギレモードだと言う事を確信した。どうしたものか、まぁあと策略は一つ残っている。苦し紛れの言い訳にしか聞こえなくもないと言うか聞こえる。言い訳だが、やらずに後悔するよりもやって後悔した方がいいだろう、まぁ結果は全て結局のところ、後悔で終わるのならば、やってみよう 「いいやぁ、悪い方を盛りすぎたって、ことですよ」 部長の目と目を合わせ、真面目風を装いながら完全に媚びっているような、感じの仕草や表情で言った。 「苦し紛れの言い訳だね、なんか、もっと、言い訳でもさ、なんか、無いのかなぁ?、」 呆れている、このまま、興ざめダァ、とか言いながら辞める方向に持って行こうと思いついた。 「エッートですね、今、思いつく感じだと、今見たいなのしかないですね、はいっ」 と言った瞬間、溝打ちとからの回し蹴りを受けた、 溝打ちは身長的に、溝からは、外れたが、太ももにあたり、以外と痛かった。回し蹴りでは、膝裏にあたり、「カクッン」と言ういい音を立てながら、膝を床についた。 確かだが、部長は、合気道を五年程やったいた。と聞いた事がある。やはり習っていた、人間が放つ蹴りやパンチは普通の人に蹴られるよりも受けた後に残る体のダメージ量が多い、今の二発で、ただでさえ少ないHPが激減した。 「まぁ、でも部長、俺的には、顔は、ドストライクです。めっちゃタイプの顔ですよ、そして、まぁ、部長が気にしている体型ですけど、華奢でとっても可愛いと思うのですが、」 なんで、急に口説き始めたのか、自分でも良く分かってはいなかったが、部長は気にしていても、その体型を良く思っている人は沢山いると思って欲しかった。まぁ特にロリコン達だが 「そう言うのを天然タラシって言うんじゃん」 空気に紛れて言葉になった瞬間消えてしまう程の小声だった。 部長を見ると、顔を真っ赤にしていた、お、以外にときめいているのだろうか、少しそんな、変な妄想をしていると、部長は俺の方に歩み寄ってきた、そして、俺の体にくっつきそうな、所まできて、ジャンプしてきた。 「いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー」 と俺は、モロに食らった、頭突きをある意味、噛み締めながら、これからは部長を怒らせないようにしようと誓ったのだった、 「ほら、私、先に部室行くから、荷物まとめ終えたらきてね」 と部長は先に教室から出て行った。部長の怒りは収まったのか、わからない、まぁでも、声のトーンを考える感じ、怒ってはいなかった。そして、部長が教室のドアを閉め、ドアを閉めた時の音が完全に空気に薄れると、また、部長が来る前の静かな教室に戻った。
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