部長は何気に怒りっぽい。

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「めんどいんで、嫌ですよ」 「やっぱ冷たい奴だなぁ、部長以外の先輩には、興味ないって感じか」 「その言葉、人が違えば、意味が変わってくるんですが」 「ちなみに、私から見れば、お前が、部長に恋してて、私がお前に恋してるみたいな、ベタな三角関係みたい状況っぽく読み取れるぞ」 愉快先輩が俺に恋してる。冗談で言ったのだろうが、ちょっと照れてしまう、今現在、鏡がないのでわからないが、俺の頬から、耳あたりにかけて赤くなっているだろう。それを隠す為、愉快先輩から顔を逸らし、いつも俺が座っている。コの字の、黒板から側みて、1番左端の椅子に向かう、 「お、なんだ。図星か?、」 「違いますよ」 多分、愉快先輩が聞いたのは、部長に恋をしているって言う方だろう。しかし、今考えていたのは、愉快先輩が、俺に恋してるって言う方だ、だがら図星ではない。 「それじゃ〜〜〜ぁ、私が後輩に、恋してるって言う冗談に、照れたのかぁ」 次は図星を刺された。何気に勘がいい、まぁ二つしかない選択肢で、一つ外している為、勘も糞もないのだが、図星を突かれたが為、何も言えなくなってしまう。 「お、二つめの方が図星だったか、なんだね、紫苑後輩よ、美人な男女の先輩に、欲情しちゃったのかなぁ?」 とワザとらしく、スカートの裾を、あげたり下げたりしている。一応俺は男なので、男女の愉快先輩であっても、ちょっとスカートに視線が行ってしまう。他に部室にいる男子達も、まんざらではないようで、ずっとスカートを凝視していた。文芸部は、部長と、愉快先輩、彩、あと二人の女子がいるのだが、文芸部の女の子達は、全員モテる、しかもみんな、綺麗や、可愛い、カッコいいそして、美しいなどの、それぞれに似合う言葉がある。全員、全員が 違うから、文芸部には色々な性癖を持った男子どもが集まってくる。 「ほら、やめてください、俺も含めて男子達が、ちょっとまずいんで、」 「主にどこがだ?」 「絶対分かってて聞いているので言いません」 俺は、自分の椅子にやっとのことで、辿り付いた、
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