閑話

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閑話

部長が教室を出た後、俺は教室の電気を消し、 そのまま、教室を後にする、教室を出ると、真っ正面に階段がある。文芸部の部室は、6階にある。階段は、段差が小さく、量が多い、30段2セットで一つ上の階にいける。今は、二階なので6階までは、単純計算で、240段もある。まぁ、そんなどうでも良い事を考えている内に4階にいた。そろそろ足も疲れてきて、さっきまで2段飛ばしで上がってきていたのが、一段飛ばしに変わり始めた、そして遂に5階と6階間に辿り着くと、そこには、文芸部員が、二人、横たわっていた、片方は女、もう片方は男だった。女の方は、黒髪のボブに猫を想像させるように大きく丸い二重の目と細長い眉、唇は真っ赤に染まっている。肌の色は病気かと心配するほど青白い。足は、スラリとしていて、細長い、しかし多少筋肉は、ついているので、健康的な美脚だ、太ももにおいても、健康的な張りがある、お腹については、服を着ている為よくわからないが、括れが存在しているのは、確かだった、全体の身長はモデルに負けず劣らず為、身に纏っている、服はただの制服なのに、何故か違う服に見えてしまう程スタイルが良かった。しかし、逆に清楚なお嬢様風な空気を醸し出しているため。あまり、近づいて行く男は、少なく、あんまりモテているとは、言えない、なまえは、一応文芸部員なので、覚えている。 《風月彩(ふうづき・さやか」》ちよつとしたお嬢様だった気がする、 そして、もう一人の男のほうは、スラリとした足を持ち、身長は、部長と真逆だ、肩幅は、平均的な、男子より、狭く華奢だが、服が体に触れている部分から察するに、かなりの量の筋肉がシャツの下に隠れていることがわかる。容姿としては、細長い二重でツリ目だ、その目にかかるか、かからないか、どちらか分からない位の所まである、前髪、鼻は細く、眉毛は太く、少し上に上がっている。唇は健康的なピンク色をしている。顔も体も全体的に、筋肉がついている為、引き締まっている見た目をしたいる、清潔感もあり、容姿もそれなりに良い為、かなりモテるであろうと予測することが出来る。 《神宮寺雅(じんぐうじ・みやび》彩に仕える、執事兼側近だ、 この二人は、文芸部で唯一のカップルだが、お互いの親は、その事を知らない、神宮寺家は、何代もの間、風月家に仕えている為、一線を引いた、関係にならないといけない筈と雅は教えられていたのが、それを無視してしまっているからだ。 雅の方から分かったと思うが、この二人は、俺が書いていた、小説の主人公達だ、そして、あの小説は、この二人の生活を描いている。 なんで、ここで寝ているのか、本題に取り掛かろうとするが、まずは、起こすのが先だという事に気付いた。そして、二人の元に近くでしゃがみこみ、雅の耳に向かって 「お二人さん、仲良くなんで、ここで寝てるんですか」 と聞いた、雅は、それを聞いた瞬間、目を見開き、すぐに、直立した、俺は、しゃがみこんで、いた為、そのまま後ろに転がってしまった。 「あ、紫苑か、」 あ、そういえば俺の自己紹介をしてなかった。 俺の名前は《詩出紫苑(しだ・しおん)》 「あっ、紫苑か、じゃなくてなんでここで寝てるんだ、」 「さっきさ、部長に二人でイチャイチャしてたら、呼ばれて、文集作るから部室来てって呼ばれたんだけど、ここで少し休んでから行こうってお嬢と、話て、ここで少し休憩したら、寝てた」 「イチャイチャしてたって、同棲してるんだからいつでも出来るのになんで部室すぐ行かないんだ?」 「同棲じゃない、住み込みで働いてるだけだ」 雅の顔が少し、だけ曇った、怒らせてしまったか、 「住み込みって言ったって、一応同棲じゃん」 「たしかに、そう取れなくもないが、家では、他の仕様人がいるし、しかも、お嬢の事見続けると、襲いたくなっちゃうし、でも出来ないから」 とまじめな顔をつきで言った、確かに、目の前に好きな人が無防備でいたり、可愛い服を着てたり、していて、褒めたり、触ったり、襲ったり出来ないのは、辛いだろう 「まぁ、雅もそれとなく、辛いんだな」 「嗚呼、まぁお嬢の事、好きになった時からそんな事は、覚悟の上だったがな」 と照れずもせずに言ってのける、これが天然タラシという奴かぁ、と思ったが、多分一途なだけなんだろう。 「まぁ、それは、や分かったのだが、隣でお前の大好きな、嫁が起きてるゾ」 そう、雅の隣には、顔から耳にかけて、さらには、頸にまでかけて、真っ赤に染まっていた、数分前に夢から覚めた、彩がいた。 「嫁じゃないし、と近くにあった、多分、彩の私物であろう、ポケットティッシュを投げてきた、 まぁ、当たる前に床に落ちたのだが 「まぁ、でも将来は、嫁だろ」 「出来ればそうなりたいけど」 「まぁ、それは、目標だな」 と二人とも似たような回答をしてきた 「まぁ、もう少しイチャついてから、部室来なよ、まぁでもあんまり遅くなると部長怒るからな」 「怒らせた事がある、みたいな表現だね」 「嗚呼、数分前に怒らせてしまったよ、というか、ここ部長通らなかったのか?」 「お前も隅に置けないな、」 笑みを浮かべている、彩は、隣でまだ顔を真っ赤にしていた。 「あ、ちなみには部長通らなかったぞ」 「じゃあ、違う場所の階段使ったのかなぁー」 「まぁ、いいや、後でな」 と言い残し俺は、その場から去った
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