言えないこと

2/12
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
私には、すごく仲の良いみなちゃんと言う、 同じ年の幼馴染がいた。 あの日、夏も終わりがけの暑い夜。 夜9時過ぎたくらいだったかな。 お風呂に入ってると、 お風呂のドアが勢いよく開いた。 「のぞみ、あんたみなちゃん知らない?まだ帰ってきてないんだって」 慌ててたのか、スリッパのまま中へ入って来る母。 「え?」 と驚く私に、 「とりあえず、すぐに上がってきなさい」 そう、言ってドアを閉めずに行ってしまった。 すごく慌ててたんだと思う。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!