42人が本棚に入れています
本棚に追加
「先生だんだんはやくなってない?」
「こんだけ毎回毎回走らされりゃ現役の頃のタイムに戻ってくるわな。」
「まだまだ走れそうだね!」
「アホか。走らすな。」
「私のおかげでもし彼女が出来て、彼女が泣いて逃げ出した時ちゃんと彼女を捕まえられるじゃん?」
「なんの妄想だ。」
「女の子は追いかけて欲しいもんなんだよ。離しちゃダメだよー」
「離さねーよ。」
ドキ
「お前がその、俺のポッキー返すまではな」
女友達とかできなくて、大輝しか友達がいなくて、毎日退屈で、でも、毎日飽きず先生が追いかけてくれるから少しは学校も楽しいって思える。
「あと、彼女もいねーし。」
「そりゃあんな鬼の形相で追いかけられたら彼女もいなくなるわ。」
「彼女には優しいから。」
「じゃあ私にも優しくして❤」
「するか。ほら、早く教室戻れ」
こんな毎日がこれからも続くと思ってた。
ずっとずっと続くと思ってた。
•*¨*•.¸¸♬︎
あ、お母さんからだ。
«今日、お父さんから呼び出しあるから。早く帰ってきなさい。»
げ…。
あの、お父さんからの“ 呼び出し”はろくな事がない。
最初のコメントを投稿しよう!