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「羽衣。お前のお目付け役を2人増やすことにした。大輝君ではお前を自由にさせすぎているからな。入ってきなさい」
実は大輝の、お父さんは私のお父さんの部下。だから私の転校の度に大輝も一緒に動かされている。
大輝は、お父さんから(多額の)バイト代をもらい私のお目付け役をしている。
でも、それは自分のお父さんの立場を守るため。
大輝自身は、
「金なんて貰いたくねーよ。俺、お前と普通のダチでいてーのに。わりぃな、お目付け役 …で。」
って。
お目付け役だろうがなんだろが、大輝は大輝。
これからも私の親友だ。
ガチャ
「失礼します」
「今後、ルチアで羽衣様のお目付け役をさせていただきます柴原 理久(しばはら りく)です。」
「同じく、鏡 杏樹(かがみ あんじゅ)です。」
「明日から羽衣を頼む。」
「「はい。」」
くだらない。
娘を縛ってなにがしたいのよ。
「それから」
「まだあるの?」
「こら、羽衣。最後まで聞きなさい。」
「…はい。」
「お前もそろそろ恋だの愛だので浮かれる時期になってくるだろう。父親としては、いつまでも純粋な羽衣でいてほしい。それに、何処の馬の骨かわからん男に羽衣をやるくらいな、俺が決めた相手を、羽衣にあてがおうと思ってな。お前の、婚約者を決めた。」
こんやくしゃ?
こんやくしゃ?
こんやく?
は?
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