第Ⅰ話霊媒師

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「れ、玲奈!俺だ。大和だ分かるか? 2年前、ここに来れなくて本当にごめん。 あの日は、母方の親族が来て…勝手に婚約の話まで勧められて、断ったんだけど…話を聞いてくれなくてスマホも…電源を切られていて…親には玲奈のことを話してあったから隙を見て 飛び出したんだ。つく直前に…親戚に連れ戻された。…玲奈は、寒い中ずっと待っててくれたんだよな…」ポロポロ…と涙を流し、 土下座する「1人にしてごめん!」 <うぅぅ…> 「兄貴!」「分かってる!桃薙刀!浄化!」ビュッ!ヒュンッと邪気を祓った。先程の化け物の面影は消えていき、 学生服の女子がいた。亡くなった湯川玲奈さんだ <大和…>「れ、玲奈!」 「テープの内側に入って大丈夫…」 走り出し、霊体の玲奈を抱きしめる 「玲奈…冷たかったよな…寒かったよな…」 <私こそ…ごめんなさい。ずっと待ってなきゃ良かった…だけど…会いたかったから。>「俺が親戚たちから振り切ってでも行けばよかった。…でも、もう大丈夫。」 玲奈さんを離し、正面を見る 「玲奈に、謝ることが出来たから!…お前が消えても…俺は…っ。いつでも想ってるよ」 <大和…大好き。これ、プレゼント> 手を出し、小さな箱がある。開けると青い宝石のついてるシルバーのネックレス <渡せなかったプレゼント。…私、大和を好きになれて…嬉しい…>「俺もだよ。」 玲奈さんがこちらに振り返り、<時東さん。太陽さん。私を闇から解放してくれてありがとうございます。…これでこころおきなく…向こうに旅立てます>スぅーときえていく <ありがとう…>と笑顔で消えて逝った 「…逝ったよ。」
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