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「あれがお月様ゲポね・・・」
ミーはオッサンハッサンキングダムから人間に召喚された、オッサンハッサン145号ポ。ご主人様はふわふわコットンキャンディーのように愛らしいハナりんという女性ポ。
彼女はミーのことを、ラブりんとよぶゲポ。今日はハナりんとお月見をしに、河川敷にやってきたゲポ~。シートを広げ、ミーの心づくしのお弁当を出すとハナりんは、おいしい、おいしいと褒めてくれたゲポ。
オッサンハッサンキングダムには月も太陽もなく、グラデーションピンクの空があるのみゲポし。それを知ったハナりんは、ミーをお月見に誘ってくれたゲポ。
「ふ~お腹、いっぱい!ラブりんは食べないの?」
「ミーはあの黄金に輝くお月様の美しさに満たされてるっポ・・・。はぁ、地球は素晴らしいポ・・・」
「きゃああああああーーーーーっ!あのちっさいおっさんヘンタイよおおお!誰か通報して~~~」
通りがかった女性集団から、おたけびをあげられた、ミー。ハナりんはまたたくまにシートや弁当箱をまとめ、ミーをラグビーボールのように脇にかかえ、その場から逃げるように走り出したゲポ。
「は~、うっかりしてた。私はラブりんの裸エプロン姿を見慣れて何とも思わないけど、他の人にはアンモラルだったわ・・・ごめんね、ラブりん」
「・・・大丈夫ゲポ」
月夜の下、ミーをかかえて猛ダッシュするハナりん。これもまた、人生の一ページゲポ。
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