322人が本棚に入れています
本棚に追加
「ワクワクするなぁ〜〜〜!!(泣)」
教会から出た後、しばらく歩いた先で初めてモンスターに遭遇した。相手は俺の高さの3倍はある、棍棒を装備したトロールだ。
俺は今そいつから泣きながら丸腰で逃げている最中である。
というか、最初からトロールとかなんなんだよ!明らかに中盤から後半に出現するモンスターだろ!
しかも丸腰って何!? 普通この手のRPGって最初は誰かからか、何かのイベントで初期装備を貰うのが普通じゃないのか?。
この世界のゲームバランスはおかしい。
クソゲーすぎて草
そしてトロールが叫びながら、徐々に逃げる俺との距離を詰めてくる。
「うがああああ!!!」
「ひいいっ!!!。助けてくれーー!アストレアああああ!」
アイツデカスギテコワインデスケド…
「助けて下さい。アストレア様。でしょう?うふふふふ!。
それに貴方は勇者なのです。
この程度の雑魚を相手に助けを求めるなんて、何かのご冗談では?うふふふ!」
アストレアは笑いながら上機嫌に答えた。
俺を助ける気は全く感じられない。
「はぁ、、、はぁ、、もうだめだ、疲れた」
コワイヨ…タスケテオクレ…
長い間、引き篭もりに近い生活を送っていた俺の体力は、長く持たない事は理解していた。
どうやら、俺の冒険はここまでのようだ・・・。
さらば俺の異世界人生。
なんて短い人生だったのだろう。
まさか初戦で死ぬ事になるなんて。
マミー パピー オレヲウンデクレテアリガトウヨ…
最初のコメントを投稿しよう!