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「ふははははははは!!!このでかい図体だけの肉団子め!。お前のような雑魚の攻撃、俺には効かない!!
肉団子らしく、幼稚園児の弁当箱のおかずにでもなっているんだな!!!
おしゃれで可愛らしい串でも刺してもらってな!!
ふははははははは!!」
「うがあああああああああああああああああああ!!!」
俺の挑発に乗ったのか、トロールは叫ぶと同時に、再び棍棒を構える。
そして俺を殴り始めた
ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!
何度も俺の頭を叩く。
しかし俺には虫が止まったとも思えないほど、ぶつかった感覚は無く。俺はトロールにドヤ顔を決めてやった。
「ふはは、いくらやっても無駄無駄無駄ああ!」
「うふふふ!。まあ、無敵なのは頭だけだと思いますけどね。頭の中身は相変わらず空っぽで、他の体の部位に攻撃が当たれば即死なのでしょうが。うふふふふ!」
と、アストレアがボソッと言った。
その言葉にトロールは反応したのか、ピタッと動きが止まった。
(あのドSシスターめ、余計な事を)
コイツ ワ フラグ ダ…
トロールの様子が変だ。あいつは何か考えている。しかしトロールとは人間より知能は低い所か、こういうファンタジー系のゲームでは大抵馬鹿で簡単に騙せるようなモンスターだ。
するとトロールは棍棒を構える体勢を変えた。上に持ち上げて叩きつけるためだけの体勢だったが、下手な野球初心者のバットの構えに似て来ている。
あいつ、俺を横からスイングして殴るつもりだ。
「と、、トロールよ。今ならまだ間に合う。お前が引くのであれば、見逃してやろう。私は寛大で平和的解決を好む最強の勇者。お前達の王である魔王にだって、、って、おい!、、おいおいおいおい!!許すと言っているんだ!、いえ、許してくださああああああああいいい!!怖いよおおおおおお!!!」
俺は間違いなくちびっていた。
チョロチョロ…
マミポコプリーズ…
後は自分の身体能力を信じよう。
そう、俺は勇者。チートな存在である。
ふっ・・・
コノオレニハ キズ ヒトツ ツケラレマイ…
俺は余裕に満ちた顔をする。
だが時すでに遅し。
俺の頭から下は肉片となって、棍棒にこびりついているだけであった。
ああ、ダメダッタカ…
俺を生んでくれてありがとう、マミー、パピー。
頭だけが、ゴロンと音を立てて、地面に転がる。
俺の頭はどんぐりのようにゴロゴロゴロゴロ転がると、何かにぶつかった。
ドジョウではなかった。人間の足だ。それも女性の。
「あらまあ♡」
俺は丁度シスターを見上げれる位置に頭が向いていた。
「蘇生おねがいしゃーっす」
俺は生首のままそう言った
・・・
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