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モーターバイク
コンビニの店員さんが雑だった
けれど今日はそれがちょうどよかった
常夏では寄り添う寂しさがなかった
けれど空は白色 大きな雨粒が降ってきた
ここにはあの人も あの人も あの人も……
容赦なく前を走るバイク 僕の時間はつまってた
ぐうんぐうん どぅるんどぅるん
ぐうんぐうん どぅるんどぅるん
我々がいる世界は「もの」だ
我々がいる世界は「こと」だ
ぐうんぐうん どぅるんどぅるん
ぐうんぐうん どぅるんどぅるん
結局生きたいのだ
だから大きなバッグをかつでいるんだ
大きく冷房の空気を吸った
だから仰いで自分の位置を確かめた
雷がどこかで呻り声をあげた
だから俯いて自分の立場を確かめた
左手で口を 額を 胸を……
隣の部屋の扉が開いた 僕の心はなまものだった
ざぐんざぐん ぼうんぼうん
ざぐんざぐん ぼうんぼうん
我々の世界は「物」だ
我々の世界は「差異」だ
結局苦しいのだ
だからあの娘の歌を流がしているんだ
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