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「なっ……!? 月子、私達かぐや家はとても裕福なのよ!?」
「心は貧しそうですけどね」
「は!? なんですって!? 失礼な!」
黒服たちがあたし達を一斉に囲んだ。
お父さんたちが立ち上がり、威嚇する。
「あたしの両親はこうやってあたしを守って愛してくれる二人だけだから。月明かりの下で、ぼろぼろの醜いあたしを拾ってくれた、二人だけ!」
叫ぶように言った。
周りが注目しているのがわかる。
「かぐや財閥なんて有名な財閥の人間がみんなの前で一般市民に手をあげたら……どうなるかしら?」
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