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「お嬢様!?」
「そう、あなたはかぐや財閥の実の娘です。わけあって手放したのですが……実はお兄様がなくなられて、血縁者がもういないのです」
「……何、それ。跡継ぎ欲しさに迎えに来たって事?」
黒服の男の人は頷く。
「そういう事になりますね」
「本当のお母さんお父さんは、今のお母さんお父さんだから。血のつながってるだけのお母さんたちは、一切連絡もしてくれなかったじゃない」
「仕方がないじゃないですか。貴女は不幸を運ぶと占い師に言われたのです」
「そんな馬鹿な理由であたし、捨てられたんだ」
(怒りすらわかない)
「月子っ」
突然声がして、車のガラスが割れた。
そこには。
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