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最終話 ついにラスト
韓流風ラブストーリー
『二つの約束…愛 再び♡ 』
美春の開業した花屋に 身なりの良い青年が 客として 花を観ている。名前を春男という。
「すみません、このフリージアの花言葉は? 」
美春
「お客様、申し訳ございません、勉強不足でして……。」
春男
「あっ、良いんですよ、僕のほうこそ 失礼しました。
綺麗な方ですね。それに 花が お好きなんでしょう? 」
美春
「はい、でも お客様こそ お花が お好きなんですね。
お花が 好きな方に悪い人は いませんわ…。 」
春男
「私は幼い時に親に捨てられて、孤児院で育ちました。今は貰われた先で 大事にされています……。」
美春
「まあ、それは 大変でしたね……。」
美春は自分と同じ境遇の この男に情が流れた。
………………………………
龍虎のいる 組織の事務所に 身なりの良い 老人が 訪れた。
老人 A
「貴方が龍虎さんですか? 折り入って お願いがあります……。
実は 私の仕えている屋敷の お坊っちゃま が ある女性に恋をしまして……。 それが どうも 龍虎さん……貴方の彼女という事まで 分かりました。
普通なら恋愛話などに こうして出向く事は 考えられないのですが……
お坊っちゃま は 実は 不治の病! 余命1年と言われています。
なんとか お坊っちゃま の 恋の願いを叶えてやりたいのです。
もちろんタダとは申しません。旦那様から 先方の言い値で!と 仰せつかっております。…… 如何でしょうか?」
龍虎は 美春を愛しているし、そんな お金で 美春を売り買いするような事をと…最初は腹を立てた!
龍虎は しかし、お金の事は度外視したとして……美春にとって、自分と一緒になる事と、ヤクザとは関係の無い『カタギ』の 金持ちの息子と一緒になるのと どちらが 美春が幸せになれるのか?と真剣に考えた……!
龍虎
「よし、分かった! 30億円なら手を打とう!」
龍虎は 次の日に その息子と細かい打ち合わせをした。
龍虎は その息子『春男』に過去を売った。
「タンミン に なりすませ! 」と言ったのである。
『約束の日』を丁度 一週間後に控えた時の事である。
…………………………………
約束の『 再会橋 』
美春は その日は店を休んで……
朝から再会橋の中程で タンミンを待った。
春男は春男なりに 葛藤していた。
『他人の過去を カネで買う」この行為が 正義である筈は無かった。
しかし、美春に恋をして……美春も 満更ではない 感じであった。
美春も 《この人はタンミンかもしれない。》という思いが捨てきれ無かったようだ。
春男が やっと心を決めて 美春の前に現れたのは 夕陽が沈みきった頃だった。
美春
「春男さん……あなたなの? あなたがタンミン…なの? 」
春男は黙って 美春の肩を抱いた♡
美春はタンミンに会えた感動で泣くばかりだった。
春男
「美春さん♡ 俺と付き合ってくれるかい……?」
美春の心は揺れた……!
最近 特に 龍虎は美春に冷たく接していた。
『美春、俺みたいなヤクザ者と別れて カタギの金持ち と一緒になったほうが良いんじゃないか? 』
龍虎の本気とも冗談とも取れる言葉だった。
美春は 春男に
「少し待ってもらって良いですか?
私も女! 直ぐには気持ちの整理が付かないの……。」
春男は美春の その言葉を聞いて 龍虎への好意が 断ち切れない美春の思いを知った。
そして、美春を 潔く 諦める事にした。
春男
「美春さん、実は 私は タンミンでは無いんです。」
「龍虎さ〜ん!」
春男は橋の袂に止まっている一台の車の男に手を振った!
車の中から龍虎が出て、二人の方へ歩いて来た。腹を押さえている。出血しているようだ。
美春
「龍虎! どうしたの? 誰かに刺されたの? 」
駆け寄る美春に支えられて、龍虎は なんとか立っていられた。
龍虎
「ザマア無いな! 刺されるわ…裏切られるわ…」
春男
「龍虎さん、私も一時は ヤクザな龍虎さんより、私のほうが美春さんを幸せにできる…と思っていました。
でも 美春さんの幸せって 決して、平凡や お金 だけでは無いんだろうな…って思うようになったんです。
すみません、大切な過去まで売って頂こうとして……
私の願いは…美春さんが 幸せに なる事です。
だから、龍虎さん! あなたとの約束を破りました。
美春さんを 幸せにしてあげて ください…。 」
龍虎
「春男さん……。」
龍虎
「美春♡ いや テミョン♡ 」
美春
「龍虎♡ ううん……タンミン♡ 」
タンミン と テミョン は 抱きあった♡
嬉しくて 嬉しくて……
もう二度と 離れない……と。
おしまい♡
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