最終話 ついにラスト

1/1
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

最終話 ついにラスト

韓流風ラブストーリー 『二つの約束…愛 再び♡ 』 美春の開業した花屋に 身なりの良い青年が 客として 花を観ている。名前を春男という。 「すみません、このフリージアの花言葉は? 」 美春 「お客様、申し訳ございません、勉強不足でして……。」 春男 「あっ、良いんですよ、僕のほうこそ 失礼しました。 綺麗な方ですね。それに 花が お好きなんでしょう? 」 美春 「はい、でも お客様こそ お花が お好きなんですね。 お花が 好きな方に悪い人は いませんわ…。 」 春男 「私は幼い時に親に捨てられて、孤児院で育ちました。今は貰われた先で 大事にされています……。」 美春 「まあ、それは 大変でしたね……。」 美春は自分と同じ境遇の この男に情が流れた。 ……………………………… 龍虎のいる 組織の事務所に 身なりの良い 老人が 訪れた。 老人 A 「貴方が龍虎さんですか? 折り入って お願いがあります……。 実は 私の仕えている屋敷の お坊っちゃま が ある女性に恋をしまして……。 それが どうも 龍虎さん……貴方の彼女という事まで 分かりました。 普通なら恋愛話などに こうして出向く事は 考えられないのですが…… お坊っちゃま は 実は 不治の病! 余命1年と言われています。 なんとか お坊っちゃま の 恋の願いを叶えてやりたいのです。 もちろんタダとは申しません。旦那様から 先方の言い値で!と 仰せつかっております。…… 如何でしょうか?」 龍虎は 美春を愛しているし、そんな お金で 美春を売り買いするような事をと…最初は腹を立てた! 龍虎は しかし、お金の事は度外視したとして……美春にとって、自分と一緒になる事と、ヤクザとは関係の無い『カタギ』の 金持ちの息子と一緒になるのと どちらが 美春が幸せになれるのか?と真剣に考えた……! 龍虎 「よし、分かった! 30億円なら手を打とう!」 龍虎は 次の日に その息子と細かい打ち合わせをした。 龍虎は その息子『春男』に過去を売った。 「タンミン に なりすませ! 」と言ったのである。 『約束の日』を丁度 一週間後に控えた時の事である。 ………………………………… 約束の『 再会橋 』 美春は その日は店を休んで…… 朝から再会橋の中程で タンミンを待った。 春男は春男なりに 葛藤していた。 『他人の過去を カネで買う」この行為が 正義である筈は無かった。 しかし、美春に恋をして……美春も 満更ではない 感じであった。 美春も 《この人はタンミンかもしれない。》という思いが捨てきれ無かったようだ。 春男が やっと心を決めて 美春の前に現れたのは 夕陽が沈みきった頃だった。 美春 「春男さん……あなたなの? あなたがタンミン…なの? 」 春男は黙って 美春の肩を抱いた♡ 美春はタンミンに会えた感動で泣くばかりだった。 春男 「美春さん♡ 俺と付き合ってくれるかい……?」 美春の心は揺れた……! 最近 特に 龍虎は美春に冷たく接していた。 『美春、俺みたいなヤクザ者と別れて カタギの金持ち と一緒になったほうが良いんじゃないか? 』 龍虎の本気とも冗談とも取れる言葉だった。 美春は 春男に 「少し待ってもらって良いですか? 私も女! 直ぐには気持ちの整理が付かないの……。」 春男は美春の その言葉を聞いて 龍虎への好意が 断ち切れない美春の思いを知った。 そして、美春を 潔く 諦める事にした。 春男 「美春さん、実は 私は タンミンでは無いんです。」 「龍虎さ〜ん!」 春男は橋の袂に止まっている一台の車の男に手を振った! 車の中から龍虎が出て、二人の方へ歩いて来た。腹を押さえている。出血しているようだ。 美春 「龍虎! どうしたの? 誰かに刺されたの? 」 駆け寄る美春に支えられて、龍虎は なんとか立っていられた。 龍虎 「ザマア無いな! 刺されるわ…裏切られるわ…」 春男 「龍虎さん、私も一時は ヤクザな龍虎さんより、私のほうが美春さんを幸せにできる…と思っていました。 でも 美春さんの幸せって 決して、平凡や お金 だけでは無いんだろうな…って思うようになったんです。 すみません、大切な過去まで売って頂こうとして…… 私の願いは…美春さんが 幸せに なる事です。 だから、龍虎さん! あなたとの約束を破りました。 美春さんを 幸せにしてあげて ください…。 」 龍虎 「春男さん……。」 龍虎 「美春♡ いや テミョン♡ 」 美春 「龍虎♡ ううん……タンミン♡ 」 タンミン と テミョン は 抱きあった♡ 嬉しくて 嬉しくて…… もう二度と 離れない……と。 おしまい♡ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!