悲しい世界

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「ただいま……」 もう今日は、ベットで寝るか…。 自分の部屋へ向かう。 ……ゴトッ 「……ん…………?」 誰か部屋にいる?…でも今は誰も帰ってきていない… (誰だ………) 恐る恐る部屋のドアの前まで行きそっとドアを開けた。 ーそこに居たのは 朝、見た黒い物体と同じようなものだった。 (俺が朝見たのはこれか…?!) 「…だっ…誰だ!」 「あ、やべっ」 と、その黒い物体…いや、人型の何かは、窓から逃げようとした。 「…おい…!待てよ!!」 と、俺はその男を部屋の中へ引きずり戻した。 「…っ…いってえ…何だよもう」 「な、何んだよお前…!」 「自分から引き戻したくせにビビりまくりじゃねーの」 「…なっ……」 確かに、今考えてみれば何故引き戻したのか分からなかった。 恐怖よりも好奇心の方が上回ったということなのだろうか。 「まぁ…見つかったからには自己紹介しとかなきゃだな」 と、その男は立ち上がり耳を疑うような言葉を発した。 「どうも、初めまして。死神です。」
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