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「お願いだから・・・・・・」
微睡みたい彼の気持ちは、判る。しかしソレどこではない。
「判ったよ・・・昨日は、あんなに可愛かったのに。」
ブツブツと文句を言いながら彼は、寝室を出て行った。
「わああぁ━━━っ!!」
しばらくするともの凄い叫び声がして興奮した足音もして彼が部屋に戻ってきた。
「由、紀・・・・・・」
「俊、コレ・・・なに?」
「たぶん、〝うさ耳〟・・・」
彼にも立派なうさ耳が。そして尻尾も・・・・・・
「大丈夫、か?」
「〝大丈夫〟、にっ・・・見えるか?」
彼がブルブルと震えている。
「ほら、こっちに来て。ひとまず寝よう。」
彼に声を掛けてベッドを叩いた。
「お前さ・・・・・・判ってなさ過ぎ。」
「え!!?」
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