【 寂しいから、抱き締めて。 】

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    目の前に来て寄り掛かって来た。 「お前が怒るから言わなかったんだけどさ。俺がうさぎになったから言うな。」 「え、なに??」 「うさぎって・・・〝年中発情期〟なんだぞ。」 「は??」  耳元で囁かれた内容は、彼のベッドインの宣言だった。そう・・・・・・宣言だった。 「ちょっと・・・待・・・・・・っ」  ベッドへと押し倒された。 「お前の熱も受け止めてやったんだから俺のも、頼むな。」 「ッ゛!!?」  綺麗な顔で欲情した熱を帯びた表情で言われたら拒めない。不安でしかないけど彼の熱に侵される。 「な、俊・・・。」 「ん、判ったから・・・・・・」  年下のこの彼の姿に拒むなど出来ない。こうして2人の密な時間は、甘く蕩けていく・・・・・・。                  ━ 終 ━   
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