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「狩られるぞ」
大真面目なヤツの言葉に、オレは思わず吹き出した。
「馬鹿なヤツだな。オレがそんな人間如きに捕まるかよ」
「そういう過信が危ないと言っている」
「鬱陶しいよなァ! 君のそういう所、オレは大嫌いだよ」
いい子ちゃんぶって、オレに説教してんじゃあないぜ。
「君の血でも吸わせてくれるのかよ? ま、犬の血なんて不味くて飲めたもんじゃあないだろうがね」
「味見するか」
「はァ?」
ふん、犬っころのくせに挑発してくれるじゃあないか。でもオレは今眠いんだ。夜通し人間界のガールフレンド達とよろしくやっていたからな。
オレは鼻で笑って、そのままこの生真面目しか取り柄のない駄犬を無視した。
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