桐生 聖哉と政宗医師の秘め事

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……会社でストレスが溜まるようなことがあると、どうしても酒の量が増す。 「おまえ、飲みすぎじゃないのか?」 最近は僕の部屋に入り浸っている佐伯が、そう気遣ってきて、 「……わかっている!」 苛立ちが隠せずについ声を荒げた。 「おい、本当に診てもらったらどうだよ? そんなに飲んでると、アルコール依存になるって」 佐伯が言い、グラスを手から奪い取ると、 「……俺は、おまえが辛そうにしてんのなんか、見たくはないんだって」 ちゅっと柔らかく僕の唇に口づけた……。
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