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僕は家へ向かって歩きながら、明香先輩と彩香のことを水守姉妹に話した。
夏世も夜深も頷きながら聞いてくれた。
「なんだか、おにいらしいオチがついたね」
夜深が笑う。
告白の結果をオチ扱いされたのは悲しいが、言いたいことはよくわかる。
僕自身、そう思ってしまったというのもあった。
「本当にソラってば残念だよね」
何が残念だとつっこみたいのだけれど、夏世の反撃が怖いため黙って聞いている。
心の中では、どちらかというと明香先輩の方が残念だったと呟いた。
僕たちが家に着くと、夏世と夜深は隣の家へ荷物を置きにいった。
そしてすぐに戻ってくる。
二人と一緒に夕飯を食べるのが僕の日常なのだ。
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