第2話 七不思議のうわさ

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夜深に尋ねようとするが、彼女は欠伸をしている。 時間を見ると九時半を回り、十時が近い。 「夜深ちゃん、そろそろ帰ろっか」 「そうだね、夏世ねえ」 二人は隣の自宅に帰っていく。 玄関まで彼女たちと一緒に行き、家に入るのを見届けるのが僕の日課だ。 「ソラ、おやすみー」 「また明日ね、おにい」 夏世と夜深が僕に声をかけて自宅に入っていく。 程なくして部屋に電気がついたのを確認すると、僕は自分の部屋へと戻った。 ――明日の放課後、生徒会室(ここ)で待ってます。 明香先輩の言葉が蘇る。 忘れていなかったら、生徒会室に顔をだそう……そう考えながら僕は眠りについた。
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