第3話 生徒会庶務

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明香先輩は少しの間『怒っています』アピールをしたあと、普段の様子に戻った。 ――飽きたんだろうな。 「ソラくん、あなたを呼んだのは手伝ってほしいことがあるからです!」 胸を張って宣言する先輩。 いちいち動作があざとい。 ――これ、引き受けないって言ったらどうなるんだろう。 先輩に憧れていた昨日までなら即答して引き受けただろう。 でも、この人がただのサボり魔なゲーム好きだと知ってしまった以上、手伝っていいものか迷う。 「他の生徒会の人は?」 「皆、内申点が欲しいだけの推薦狙いな子達ばっかりで役に立ちません」 僕の疑問に先輩がすぐに返してきた。 だから手伝ってほしい、と目で訴えてくる。
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