第5話 階段の怪談

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気が付くと、明香先輩と夜深が心配そうに僕を見つめていた。 特に先輩は申し訳なさそうに眉を寄せている。 「大丈夫、ちょっと上手く理解できなかっただけだよ」 僕はそう言ってコーラに口をつけた。 少し置いてしまったからか、炭酸が抜けてきている。 「おにい、温かい飲み物を飲むと良いよ。私、持ってくるね!」 夜深はそう言ってドリンクバーコーナーへと向かうと、お茶を淹れてきてくれた。 温かいお茶を飲みながら、先輩の様子をうかがう。 明香先輩は少しだけ困惑した様子だったが、意を決して話し始めた。
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